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味覚障害
味覚障害は近年増加傾向にある症状で、主に舌表面の粘膜の中にある味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じる器官の異常や、味蕾での知覚障害や中枢への伝達障害、または嗅覚障害によるものです。
原因としては、近年の食生活の変化による亜鉛不足が大きな要因の一つと言われており、その他にも特発性なものから薬剤の副作用によるもの、全身疾患、口腔疾患(ドライマウスなど)、心因性(うつ病など)など原因は多岐に渡ります。
- 味覚障害の症状
- 味覚障害の症状は多岐に渡りますが、主に下記の3つのような症状が現れます。
- 食べたものの味がよくわからなくなる(味覚減退)
- 食べたものの味が全くわからなくなる(味覚消失)
- 何も食べていないのに口の中で味がする(自発性異常味覚)
- 味覚障害の治療について
- まずは舌の萎縮や乾燥はないか診察し、血液中の亜鉛量の検査を行います。多くは亜鉛不足が原因の病気なので亜鉛製剤を処方していきます。また、服用している薬物の副作用ということも考えられるのでその場合は薬剤の種類も精査していきます。
ご家庭でも出来る対処療法としては、亜鉛を多く含んだ食品(牡蛎、カズノコ、煮干し、海藻、きなこ、レバーなど)や市販のサプリメント摂取することなどがあげられます。
味覚障害は様々な要因によって引き起こされる症状で、まれに重病のシグナルである場合もありますので、まずはお気軽に耳鼻咽喉科で診察されることをおすすめします。